「塾に通わせるのは何年生からがいい?」
「そもそも小学生に塾は必要?」
悩みますよね…。
「もし通うなら4年生から!」
と僕はそう考えております。
小学生の何割が塾に通っている?
小学生の塾通いはどれくらいの割合?
まずはデータをみてみましょう。
小学1年生:15.9%
小学2年生:19.3%
小学3年生:21.4%
小学4年生:26.2%
小学5年生:33.3%
小学6年生:37.8%
中学1年生:45.1%
中学2年生:50.9%
中学3年生:65.2%
引用:文部科学省
ちょっと古い2008年の調査です。
新しいデータは少ないようで、調べてもあまり出てきませんでした(2018年現在)。
僕の小学校時代、塾通いの友人はもっと少なかった気がします。
当時住んでいたのは埼玉県。
都市部と田舎の真ん中という感じの地域で、公立の小学校でした。
全体で見ると私立、都市部であるほど通塾率が高いようですね。
【目的別】どんな塾に?いつから?
僕は「小学生の塾通いは基本的に不要」という考えなのですが、
「塾は必要」という考え方も理解できます。
塾に通わせたい派「どんな塾に?」
通わせるとしたらどんな塾にするか?
小学生対象の塾は、目的別に大きく2つに分かれます。
補習のための塾:学校の授業をより理解したい人向け
進学のための塾:受験対策中心
小学生全体の通塾率:36.5%
進学塾:14.3%(その他:5.9%)
※計算の都合で合計は一致しません。
大都市:小学生の通塾率:51.6%
また、都市部ほど進学塾が選ばれているようです。
補習塾:14.1%
進学塾:30.5%
教育格差、なんて言葉も浮かんできますね。
あなたのご家庭は、どちらでしょうか。
塾に通わせたい派「何年生から?」
塾の種類が決まったら、次は「いつから?何年生から?」という話になります。
補習塾なら、学校の授業に追いつきたい時、
進学塾なら、希望する中学校の受験に間に合うように
それが通い始めるべき時期でしょうか。
ただ、最初にもお伝えしましたが補習塾にしろ進学塾にしろ、
※ わかりやすく小4と書いてますが、かなり個人差があります。
こう断言すると、こんな声が聞こえてきそうです。
一理あります。
ですが…、
小学4年生までの学習内容は、家庭で補えます。
小学4年生までの学習内容が身についていれば、そこから中学受験を目指しても間に合います。
別角度から言えば、「小4から塾に通うプラン」でダメな場合は、
そもそも塾に通って済む問題ではないかもしれない、ということです。
家庭環境に見直すポイントはないか?
友人関係に不安はないか?
その場合は、塾通い自体がお子さんの負担になる恐れありますので、
早めに通わせるどころの話ではなくなってくるんですよ。
小学生に塾が必要ない理由【事例あり】
小学生に塾が必要ない理由を書きます。
なぜ「塾は基本的に不要」なの?
私達も小学生の親です。
そりゃ点数が高い方が望ましいしね。
その結果、難しい入試に挑戦したっていいだろうし。
でも、大切なのはそこじゃありません。
小学生の時期は、子供にとってどんな意味があるのか?
小学生の時期の発達課題は、社会の中に自分の「居場所」を見つけ出していくこと。
今やっていることが将来の「居場所」になると感じられれば、けっこうがんばれます。
「塾は基本的に不要」の意味は、これですね。
小学生に塾は必要ない?じゃあ何をさせたらいいか。
今している勉強が将来どう役に立つか、わからない。
それなら塾は必要ない。
そういう話でした。
スポーツでも音楽でも、少しでも充実を感じられることをするのがいいです。
楽しいことがない?親子で一緒に探しましょう。
多くの場合、それが最優先。
塾通いが必要なのは、本気で楽しめることと塾とが結びついた場合だけ。
発達心理学的には、これは鉄則です。
【事例】娘(6)vs. 宿題
内容がわからないからではありません。
やる気が起きないんです。
算数の計算問題が並んだプリントを、長時間もてあそんで過ごします。
でも、気持ちが乗って解き始めると、けっこう早い。
前日には1時間半かかったプリント学習も、フッとスイッチが入って10分で終わったりします(同じ難易度)。
ある日など、就寝前に「明日の宿題が楽しみで仕方ないよ~」と、心から幸せそうに呟いていました。
直前までは「宿題をやらせようとするなんて、
お父さんもお母さんもバカだ!」とか言って、プリプリ怒ってたんですけどね。
子供はというか人間は、やる気があればけっこういろいろなことができます。
すべての子供に当てはめるのも乱暴ですが…、
小学4年生くらいまでの算数は、やる気だけで解ける(ことが多い)んです。
さて、「この小学1年生を塾に通わせるべきですか?」
と思いますよね。
- 塾に通わせ、解き方を復習させ、繰り返し演習させる
- 楽しい気持ちで算数に向き合えるよう、生活を見直す
どう考えても②の方がいい作戦だと思いませんか?
- 解き方も知ってて実際に解ける
- 気持ちが乗らないと1問も解けない
という状況ですからね。

小学生で塾に通った方がいいのはどんな人?
「塾は基本的に不要」なだけで、
「通った方が幸せになれる」というケースもありますよ。
代表的なものを3つ挙げてみます。
夢と結びついている!
ぜひ塾に通いましょう!
小学生が憧れる職業…。
何でしょう?
いくつかの調査を見ると
・スポーツ選手
・医師
・警察官
などは必ずランクインしていますね。
それに近づくために塾に通うのは、もちろんアリです。
憧れの対象は、具体的な職業に限りません。
「誰の役に立ちたいか」
「どんなモノ・サービスを扱いたいか」
そんな漠然とした憧れでも、思いが強ければOKです。
変化していってもいい。
小学生が知っている職業は少ないですし、
憧れがボヤっとしているのは自然なことです。
そのようにイメージした未来と塾で学ぶことは、
ガッチリ足並みが揃っていますか?
それならぜひ塾通いをおすすめしたいです。
公立中学校が荒れている!
割と例外的ですが、通うことになっている公立中学校が荒れているという時も、
進学塾→私立中学校という進路はアリだと思います。
荒れた環境ではそもそも何もできないですから、
将来の「居場所」を固めていくためにも落ち着いた生活環境が欠かせません。
確かに私立中学受験を考えるね…。
あまり聞いたことないけどね。
日中家に誰もいない!
単純に家が留守がちだから、という時。
共働きで家に誰もいない。
子供が過ごす空間として塾を利用する、というご家庭もありますよね。
女性の社会進出などとも絡んで複雑な話ですが、
「塾に通った方がいい」状況と言えるかもしれません。
小学生の塾はいつから?まとめ
小学生の塾は僕の意見としては「基本的には必要ない」
「もし通うなら4年生から」です。
- 誰かの役に立つ力になり
- 子供がそれを嬉しいと思う
それなら、塾通いはすばらしいことだと思います。
お子さんにピッタリ合うスタイルを見つけてあげてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

