スマホ育児のメリットとデメリットを考えます。
メリット・デメリット両方を理解すれば、子供を伸ばす使い方だって見えてくるかもしれません。
そもそもスマホ育児とは?
親が離れた間の2~3分間ではなく、「親が関わる代わりにスマホを使って時間を過ごす」それがスマホ育児。
若い時からスマホになじみがあると、子供にスマホを与えることに抵抗は少ないかもしれません。
スマホ育児を調査してみました!
調べました。長時間スマホ育児している家庭はかなり少ないようです。
母親3,000人以上への、スマホ育児に関するアンケート調査によれば、7割の家庭でスマホ育児時間は1日15分未満。
※調査した家庭の子供の年齢は、生後半年~6歳。
このスマホ育児調査を分析した専門家は、以下のように解説しています。
外遊びや絵本を読むなどの時間が減少しているわけでもなく、1 日の生活の中にバランスよくメディアを取り入れようと保護者が配慮している
「ゲームをさせる」といった一人で使用させる回答者は少数
出典:『第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査』(ベネッセ教育研究所, 2017)
スマホ育児のデメリット!
多くの親は、スマホ育児のデメリットを知ってます。
調査でも、スマホ育児のデメリットがランキングになっていました。
1位:目や健康に悪い
2位:夢中になりすぎる
「スマホ育児ダメ、ゼッタイ!」と言う人も、
「目や健康に悪い、夢中になりすぎる」ことを気にしていることがほとんど。
- スマホ育児は「目や健康に悪い」の?(体の問題)
- 「夢中になりすぎる」のはなぜデメリットなの?(心の問題)
もう少し、掘り下げてみましょう。
スマホ育児は目や健康に悪い
スマホ育児が体に与える影響、これは直感でわかります。
- ブルーライトで視力低下
- イヤホンで動画を見て聴力低下
- 外遊びが減り、体力低下
スマホ育児ならぬ「テレビ育児」だって、「目や健康に悪い」のは同じ。
- スマホを使う時間を短くする
- 適切な距離でスマホを使う
これでスマホ育児が体に与える悪影響はなくせます。
夢中になりすぎるのは、スマホ育児のデメリット?
遊びでも勉強でも、夢中になるのはいいことですよね。
でも、スマホに夢中になりすぎることをデメリットと感じる人は多いようです。
自分で考えて遊ばなくなっちゃう、みたいな。
だから、自分で考えて遊ぶ時間を作ることができれば、このデメリットはなくなるだろうね。
1歳、2歳、3歳くらいの時期は、エリクソン発達心理学でいう「意志」の時期です。
早い話、自分の「やりたい」気持ちを大きく育てる段階。
1~3歳で意欲の源(みなもと)ができあがるとされているんですね。
調査の中の「スマホ育児のデメリットランキング」、第3位は「長時間の視聴」
- 長時間、一生懸命に遊ぶ
- 長時間、集中して勉強する
であれば、心配する親はいませんよね。
これも、自分の頭で考えることなく、長い時間に渡ってスマホに思考を支配されてしまうのがデメリット、ということでしょう。
親子で考えて遊ぶ時間を持てると嬉しいですね。
その他の「スマホ育児のデメリット」
バケモノから電話がかかってくるアプリをご存知ですか?
リンクは貼りませんが、知らない方のためにざっと説明すると…、
- 子供が着替えをしない
- 片付けをしない
そんな時に使うスマホアプリ。
起動すると、恐ろしい顔のバケモノからの着信画面になり、子供が怖がって言うことを聞く、というもの。
これは「スマホ育児のデメリット」になる怖れがあります。
子供がバケモノを恐ろしいと感じたまま生活しなければならないからです。
バケモノが子供を脅かす、というと、スマホの世界だけのことではありません。日本の伝統文化である「なまはげ」などもあります。
しかし、なまはげは最後に一緒にお酒を飲む行事。
いうなれば仲良くなっておしまいなのです。
これ、かなりの心的負担ですよ。
想像してください。薄暗い部屋のドアの陰から…
・長い髪で白目を剥いた女の霊
・血みどろの人食いゾンビ
がこっちを見ていて、突然フッと消えた…。
次の日からスッキリ楽しい気持ちで暮らせますか?
子供はそんな気持ちなんですよ。
これもスマホ育児のデメリット、かもしれませんね。
スマホ育児のメリット(ダメじゃない使い方?)
スマホ育児のメリットだけを受け取るには
スマホ育児にはデメリットがある、ということを見てきました。
反対から言えば、デメリットを解決できればメリットだけを受け取れるということ。
⇒「適切な距離や音量で使う」で解決
⇒「親子で考えて遊ぶ時間を持つ」で解決
スマホ育児のメリット①
スマホ育児の、心にとってのデメリットをスマホ育児調査の結果を、さらに参照すると、
YouTubeなどで検索やダウンロードした動画を見せる(52.3%)
スマホ育児のメリットは、まさにこの部分でしょう。
自分に合った良質なコンテンツに触れられる、ということ。
特に1~3歳は自分の「やりたい」気持ちを大きく育てる時期。
「こんなふうに○○してみたい!」と意欲を持ちそれを実践する、という生活が大切です。
見本となる○○を気軽に検索できれば、意欲を刺激しやすいですよね。この点でスマホはとても優れたツールと言えます。
スマホ育児のメリット②
ぼーっと動画を見ているだけでは「自分の」気持ちを育てられませんが、親子一緒なら可能です。
例えば!
- ダンスの動画を参考に、一緒に振り付けを工夫する
- 釣りの動画をヒントに、紙で釣ダンスの動画を参考に、一緒に振り付けを工夫するりゲームを作って遊ぶ
- 料理の動画を見て、同じ料理を作ってみる
スマホは直感的に操作でき、大きさも手頃。日常にはない世界にも簡単に触れられます。
まとめ
スマホ育児のデメリットは怖くありません。
ほんの少しの工夫で、体にダメージのない、心を発達させるスマホの使い方ができるんです。
充実したスマホ育児ができることを応援しています。