発達段階を理解して、子供の叱り方をレベルアップ。
発達段階を理解しないと、叱り方は失敗しがち。
6分間お付き合いください。
発達段階別の叱り方(幼児、小学生は?)
(年齢) | (呼び方) | (叱り方のポイント) |
---|---|---|
0歳~1歳 | 乳児期 | 叱りません。 |
1歳~3歳 | 幼児期 前期 |
危険のある時だけ、短く叱ります。 |
3歳~6歳 | 幼児期 | わがまま・危険などの時、短く叱ります。 |
6歳以上 (小学生) |
学童期 | 将来に悪影響のある時、短く叱ります。 |
※年齢は目安です。個人差があります。
0歳~1歳(乳児期)
この発達段階の子供は叱りません。
理由は2つあります。
- 意味がない
- マイナス効果が大きい
では詳しく書きます。
0~1歳の「叱り方」(叱らない理由①)
お子さんが0歳の頃を思い出してください。
名前を呼ぶと振り向いたりはするけど、
「5時にゴハンができるから積木で遊んで待ってて」なんて言っても理解できませんよね?
0~1歳の「叱り方」(叱らない理由②)
0~1歳は、発達心理学でいう「乳児期」。
この時期の人間は、特定の大人(主に親)との間に信頼関係を作るために命がけです。
そんな0歳を叱るのは、まさに命とり。
「つかまり立ちで机の上のものを床に落としそう!」そんな時であっても、
×→叱る
○→そっとやめさせて、「落とさないのね」
でOKです。
心のつながりを作る時期。叱るとマイナスの方が大きいのです。
1歳~3歳(幼児期前期)
1歳,2歳,3歳の叱り方
☑子供が鍋をひっくり返しそう!
☑子供がはさみを振り回してる!
そんな身の危険!があれば、叱りましょう。短く。あっさり。
ダラダラ叱るのは損です。
「危ないって言ったでしょ!なんでアナタはいつもいつも…」
この時、子供はこんなふうに感じています。
「怒ってる…。イヤだ…」
こんなふうには感じません。
「なるほど、包丁は危険な道具なのだな。望ましくない行動だった。反省し、次回は控えよう」
長くダラダラ叱るのは損
なのです。
1~3歳は、叱り方より導き方
子供は「自分でアレコレしたい!決めたい!」という意欲がモリモリ大きくなる時期。
親としては、叱ることが増え始める時期です。
行動をやめさせたい時は、こうしましょう。
×→叱る
○→他のことに誘導する
叱り方より、意欲の導き方を習得したいですね。
3歳~6歳(幼児期)
危険なこともします。
わがままも言います。
そんな時は短く叱ってください(ダラダラ叱るのは、やはりダメです)。
3~6歳の深層心理は「とにかく深く遊び込みたい!」
深く遊び込むためには、こんな行動が欠かせません。
☑友達と話し合って協力する
☑意見の違いを乗り越える
その中で、
ネチネチ叱ってばかりだと、遊ぶ気持ちが小さくなってしまいます。
叱る、というより
遊びに向けて軌道修正する、
そんなつもりで接するといいですね。
6歳以上(小学生)(学童期)
×→叱る
○→軌道修正する
というポイントは、3~6歳の叱り方と同じ。その上で…
発達心理学的には、小学生は「将来の居場所」を作っていく時期。
「将来の居場所」作りのタメにならない行動は、軌道修正してあげましょう。
好きなことに一生懸命になれるよう支えるつもりでいれば、小学生の叱り方は格段にレベルアップするでしょう。
子供の叱り方に絶対必要な「継続」
「叱り方」の極意は、実はコレです。
継続しないこと。
突然ですが、ウォルト・ディズニーの【夢を叶えるための4C】、ご存じですか?
Curiosity(好奇心)
Confidence(自信)
Courage(勇気)
Constancy(継続)
特に大切なのが、4つ目のConstancy(継続)。
ビジネスの世界でも有名な考え方です。
「継続」はどんなスキルをも上回る。
成功のもっとも大きな要因は「継続」。
叱ることで子供を委縮させる
↓
行動させる/行動をやめさせる
なわけですよね。
「委縮させる」ことを「継続」したら、どうなるでしょう。
「言われたからやめる」
自分で考えられない人間になってしまうかも…。
「叱る」を継続しない。
たまに、短く、あっさり叱る。
子供の叱り方の大切なポイントです。
まとめ:継続(習慣)についての名言集
世界で最も売れたビジネス書のタイトル、知ってますか?
『7つの習慣』ですよ。
習慣が大切ということの裏付けでしょう。
ということで、まとめに代えて継続・習慣に関する格言をご紹介します。
最後には、あのロボットの名言も!
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザー・テレサ(修道女)
ウイリアム・ジェームズ(哲学者、心理学者)
吉田松陰(幕末の思想家)
マーガレット・サッチャー(イギリス首相)
ジョン・マクスウェル(著作家、牧師)
カルビン・クーリッジ(アメリカ大統領)
アインシュタイン
リチャード・バック(飛行家、作家)
イチロー(プロ野球選手)
アリストテレス(哲学者)
ドラえもん(猫型ロボット)
子供の叱り方(考え方編)として、継続・習慣を意識しましょう、
という話をお送りしました。
継続して褒める → 子供が意欲的になる習慣ができる。
偉人たちの言葉と共に、ぜひ参考になさってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。