子育てコラム

正しい発達って何?焚き火の係を譲れない4歳男児の姿から考えたこと。

焚き火_子供

野外で料理

機会があれば積極的にしたいですよね。

 

大好きなお父さんお母さんと外でごはんを作って食べるなんて

子供の意欲を刺激するのに、こんなに素敵な瞬間もないでしょう。

 

湧き上がる子供の意欲を、どう高めていけばいいか。

この記事はそんな内容です。

 

オット
オット
今回、僕の実家でもちつきをしてきました。

現役幼稚園の先生の立場から、あなたの子育てにも活かせるポイントを抜き出してお伝えします。

 

当日のようす

姉(6)も卒園し、弟(4)が現在通っている幼稚園のお友達も参加したもちちつき大会。

1歳から7歳まで、子供総勢7名がチャンプルー状態

 

けっこうなにぎやかさ。

おすぎが7人いる感じです。

 

そんな中、弟くんの同級生Aくんのようすが印象的でした。

 

普段も仲良しの弟(4)とAくんは、この日も一緒にいることが多く、

かまどで火に薪をくべたりうちわで扇いだりして、

序盤だけでも非常に楽しそうでした。

 

特にAくんは、火にとても興味が湧いたようで、

火ばさみで小枝をくべる作業を延々続けていました。

 

人間、本能的に火に魅力を感じるようなところもありますよね。

僕も好きです、焚き火。

 

子供はおおむね、大人に輪をかけて火が好きですから、

薪やうちわの仕事をしたくて、他の子も集まってきます。

 

しかしAくん、代わりません

動かざること山のごとし

 

だって楽しいから。火に枝を入れるのが楽しくて仕方ないから。

 

火ばさみは1つで場所も広くはないので、かまど前で同時に作業できるのは2人です。

でも譲らない。譲れない。

 

4歳はこんな発達

そう。譲らないというより譲れないのです。

4歳は、大好きでしていることをだれかに譲れない。

 

好きなことを代われないのは4歳に限ったことではなく、

言ってみれば子供はそんなものですが、それでも5歳、6歳になってくると、

集中して楽しんでいることでも、小さい子に代わってあげられる場面も増えてきます。

 

発達心理学では、意欲が爆発的に大きくなるのは1~3歳の特徴とされますが、

4歳になってその意欲が失われるということではありません。

 

意欲は目的に向かうんです。

 

3歳までは意欲を大きくする練習

4歳からは意欲をゴールに向かわせる練習、

というイメージですね。

※ 年齢はあくまで目安

 

3歳までに磨いた大きな意欲を足がかりにして、4歳、5歳では、

それをまとめあげるという段階に入っていくんです。

自分優先!?

周りの大人達の配慮は欠かせませんが、

意欲が目的に向かうという心の働きは本能ですから、止められません。

 

というか止めてはいけません。

 

晩ごはんを抜くようなもの。

死ぬほど腹ペコになります。

 

今回Aくんが火の番を代われなかったのも、あれは適切なんです。

 

めっちゃいい感じに火を燃え上がらせる」という目的に、

Aくんの意欲が突き進んでいたわけですから。

 

もちろん、

・より小さい子に火ばさみを貸す
・うちわを代わりばんこで使う

などの行動も促したいところではあります。

 

親としては、そういうことが躾と思ってしまうのも無理ないでしょう。

 

火ばさみを手放さないより、貸してほしそうな子にすぐに譲る方が、

パッと見はいいですからね。

 

もちろん、それができるようになっていくことも、間違いなく大切。

 

でも、優先順位としてはまず自分。

 

自分の意欲が充実した結果に繋がる生活の中で、貸してあげられる、

代わってあげられる経験を少しづつ積んでいく、というイメージでいいと思います。

 

意地悪で貸さない、はダメですけどね。

 

「たくさん使ったら少しだけ貸してね」とでも声をかけておけば、

本当に貸してくれることもあるでしょう。

 

また、本人でなく待っているお友達に

「Aくんね、たっくさん使ったら貸してくれるから待っててね」と伝え、

それをAくんにも聞こえるようにする、というのも効果があります。

 

それで貸してくれたらその時にたくさん褒める、という流れは、

発達を援助する上での鉄板パターンといってもいいでしょう。お試しあれ。

 

まとめ

外でお料理だなんて、子供は意欲的になる絶好の機会です。

包丁の作業、お鍋の作業、意欲を発揮する瞬間がたくさんあることでしょう。

 

そんな時、お子さんの意欲を大きくする(野菜を切りまくる)とか、

意欲を方向づけて形にする(最高のカレーを仕上げる)とか、

そんなことに意識を向けてみてほしいです。

 

きっと最高の経験になりますから!

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